JLCPCB/JLCCNCでProCo RATを題材にしてプリント基板の発注と板金加工による筐体を発注することを進めていますが、前回はシンプルなアルミ筐体の例でいろいろ見積もってみました。
そこで今回はもう一歩進んで、少しオプションを追加した板金筐体を発注してみました。
フットスイッチ取り付け穴の加工形状
フットスイッチはALPHA社の3PDTを使う予定なので、下の図面に示されている位置決め形状を追加しました。

こちらがモデリング形状です。

DCジャック取り付け穴の加工形状
DCジャックマル無線のMJ-10Aを付けることにしましのでこちらの図面を参考にしました。

自分で筐体に穴あけする時はMJ-10Aは13mmくらいの大きな穴を開ける必要がありまうし、筐体の内側にナットがあるので配線がめんどくさくなるのであまり好きではないのですが、回転防止の形状になっていますので今回選択してみました。
このように取付穴に合わせてモデリングしました。

このモデルをJLCCNCの板金で見積もってみた
この3DモデルをJLCCNCにアップロードしてまずはディフォルトのアルミニウム素材で見積り価格を確認してみました。

見積りの価格は787円と出てきました。
ProCoRATと同じサイズで設計した筐体の見積り価格は993円でしたので200円安くなりました。違いは板厚が3mmなのに対して2mmにしたこと、また展開時の面積も小さいので少し安くなっているようです。
穴あけ形状の複雑さは関係ないようですね。
この筐体の板厚を2mmにしたのは素材をステンレスで制作してみるためです。(全開はアルミで3mmにしていました)
素材、仕上げ、ねじ山とねじ穴を追加して見積もってみた
オプションを追加してこんな感じで見積りました。

オプションはこんな感じでアップチャージしていきます。
- Aluminum 5052 オプションなし 787円
- +Stainless Steel 302 +74円
- +表面仕上げ Brushing +269円
- +表面仕上げ Laser Marking +1337円
- +ねじ穴追加 +0円
- 合計2467円
ということで、レーザーマーキングを追加すると結構金額アップしますね。
ちなみに、シルクスクリーンを追加すると更に +3119円となります。
一方でねじ穴指定(今回は4か所)をしても私のモデルだとアップチャージが無いというのも発見です。
3個で見積りはどうなるのか?
これを3個つくってもらう見積りと取ってみました。

- 1個 2467円
- 2個 3149円 +682円
- 3個 3935円 +786円
ということで、仕上げを追加した筐体では、同時に生産してもらうとかなりお買い得になるということが判りました。
なのでせっかくなので3個で見積り出しました。
いったまとめ
今回の板金加工での筐体発注で気が付いたことをまとめてみます。
- アルミとステンレスの価格差は少ない
- ステンレスのブラシ加工はわずかな金額で追加できる
- シルクスクリーンよりレーザーマーキングの方が安価(カラー表現はできませんが)
- レーザーマーキング(またはシルクスクリーン)は1個だけ生産すると割高なので2個以上注文すると納得価格になる
- ねじ穴指定は無料だった(今回は4か所だけだったからかも)
ということです。
ねじ山とねじ穴指定の図面
前回はタップねじを使う前提で穴あけだけでしたが、今回ネジ山を指定する理由は素材がステンレスで強度があるのであらかじめ加工段階でネジ山をタップしていただくことにしました。
でねじ山とねじ穴の加工指定を行うには別途2D図面が必要です。フォーマットはDXFかDWGです。
ただ、今回の筐体では貫通穴ですので、ねじ山の指定だけでも良さそうなのでこんな感じの簡単な図面を作りました。

この図面はJISとかISOとかに厳密な図面警察の方にとってはつかみどころ満載だと思いますが、まぁ中国のJLCCNCには世界各国から図面が送られてくるわけでおそらく表記のゆらぎがあると思いますし、これで伝わってくれれば良いと思って提出してみます。
今おもえば側面図にもねじ穴を記述しておいた方が良かったとおもっちゃいましたw
レーザーマーキングの図面
レーザーマーキング用としてこんな図面をアップしました。
基本的にベクター図形を作成し、DXFかDWGファイルでアップする必要がありますので、この図面はAdobe Illustratorで編集しました。

JLCCNCの指定ではテキストがある場合はこのような幅0.2mmの二重線でテキストを指定するようにという指定ですがロゴもテキストをデフォルメしたものなので純粋なテキストの違いがよくわからないのでまずは従ってみたいと思います。
こちらがJLCCNCの板金加工ガイドライン

ということで、JLCCNCの板金加工のほぼフルオプションを指定して発注してみました。
この後モデルと図面のレビューが入るということで、その指摘を修正した後に本発注という順番になります。



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