Talk with BOSSで Waza TB-2W ToneBenderの回路の秘密?そして生産台数や価格は?映像じっくり聞いて更に判ったこと


BOSSが公式Youtubeチャンネルの bosschanneljapan「Talk with BOSS Japanese Editon第3回 TB-2Wについて語ろう」というライブセッションを行いました。

BOSSの池上社長、飯田氏に加え、スペシャルゲストでカルトペダル代表の細川氏によるトークセッションで、今回はお題の通り、BOSSが発表したゲルマニウムFUZZ、TB-2W Tone Benderに関するお話をたっぷり聞くことができました。

前回、TB-2Wのプロモーションビデオを見ていろいろ考えて推測していたことが確認できたと共に、新しいことも解ったのでとてもおもしろい内容でした。

ToneBnderのサウンドの傾向とマッチングするアンプ

  • Tonebenderは多くの種類がありMk1とMkIIIでまったく違う回路だが、音の共通点があるならば高域がダークであると言われている。
  • クリーンかつ、レンジが広い真空管アンプとのマッチングが良く、クランチさせていない状態で綺麗な音が出る。

ゲルマニウムトランジスタの入手について

  • 2019年12月頃、米国のメーカーでゲルマニウムトランジスタのウェハを持っている会社を見つけ、それをパッケージしてもらうことで確保した。
  • ダークな音はヨーロッパのゲルマニウムトランジスタを使っていているということだが、とにかくゲルマニウムのトランジスタが見つかったことでなんとか前に進められることになった。

TB-2Wにあえてゲルマニウムトランジスタを使った理由

  • デジタルのFZ5でもピンポイントで出来上がった音ならば再現することが出来る。
  • しかしギターのボリュームコントロールに追従するような音色変化を再現したかった。

マスターピース#500 Sola Sound ToneBenderについて

  • ToneBenderは様々な個体があり全て音が異なるので基準にならない。そこでコラボ先のマカリスに、手本にできる要求した結果#500が送られてきた。
  • これはVINTAGEでは無いが音が良い。マカリスのアンソニーさんは絶対売らないと言っている個体だった。
  • 彼いわくToneBender製作者のデビットアンドリメイン氏が制作した特別な1台で、この中にはスケルトンジェリー(おばけ)を埋め込んだということだ
  • VINTAGEの個体よよりもボリュームの追従性良く扱いやすい、アタックもありながらも、音はVINTAGEフィールである。

なぜMK2の回路を選んだのか

  • ロック史から最もメジャーでポピュラーなToneBenderだから。
  • MK1.5の2石トランジスタ回路よりもMK2の3石の方が安定して作れそうだった。

FUZZの音の再認識をできた

  • 一般的にFUZZといえばジージーというサウンドのイメージだが、今回ビンテージのToneBenderやFuzzFaceを試奏した結果いずれもマイルドな歪をすることに驚いた
  • Fuzzが生まれた時は、サスティーンの伸ばす、割れた音を出すという目的だったが、その後様々な歪エフェクターが出たことで、それらと差別化する為に特徴的な音になって行ったと考えられる。
  • 60年代はゲルマニウムが主流だったのもマイルドな歪となる要因である。
  • ただ、バイアス点が適正で無いと、汚い歪になる。新品の時からバイアスがずれたものが出荷されていたと思われる。

BOSSに納入されたゲルマニウムトランジスタの選別から始まった

  • 納入されたゲルマニウムトランジスタはばらつきがすごかった。
  • その数はマカリスが売っているToneBenderの100年分くらいの数で、それら全てのトランジスタを計測したデータとして記録した。
  • 全てのトランジスタに個別の番号を振って計測データを管理している。
  • 初段、後段の組み合わせのコンビネーションを考えて使う。但しノイズの大きいものは外す。
  • これらは製造の人で無く、エンジニア自身が手作業で判別した。
  • 最初100個のサンプルを入手したが、意外に使える個体数が取れることが分かったので、プロジェクトを進められることになった、そして結果出来るだけ多くの数をオーダーした。

TB-2Wの回路について

  • 基本的にはToneBenderの回路だがオリジナルの回路を開発した。
  • 問題のある箇所に対し安定な生産ができるような工夫をした。
  • バッファーを追加した。オリジナルのToneBenderの回路は前段と後段が作用しあうので、安定動作させる為にそれらを分離する為のもの。
  • バイアスがずれるので半固定のトリマも加えた。
  • 温度補正も入れるなどして多少差が出るがハズレのないような製品とした。

シリコントランジスタを使うという選択肢は?

  • 今回はアントと約束したMK2の再現が主眼だった。
  • ToneBenderたるゆえんを追求したかったのでゲルマニウムにこだわった。
  • やっぱり本物をできるだけやってみたいので今回はゲルマは外せなかった。

試作品が完成しアントのOKが出るまで

  • 今回は開発はすべて日本で行ったがコロナの影響もありアントと対面して話合うことができなかった。
  • よってOkをもらう為に試作した第一号機を彼に送った。しかしToneBenderマスターピース#500は日本にあるので比較できないのが不安だった。
  • ところが一発でOKが出た。アントはこのサンプル機を弾いて弾いて感激し、TonebenderやSoraSound Londonロゴをオリジナルの証として使うことを許してくれた。

TB-2Wが大切にしたこと

  • ゲルマの特性で、ギターのボリュームを変えると初段トランジスタの特性が変わるというアンプに似た特性を再現している。
  • 音色は少し合わないかもしれないが、マスターピースの#500と同じナチュラルな引き心地に拘っている。
  • オーバードライブのような自然な音が再現されている。これと同じ音がするビンテージの個体があっても不思議ではない。

電圧可変機能について

  • 電圧による音の違いは明らかになる。
  • 電圧低く7Vにするとメローで、コンプ感が出る。よりビンテージに近くなるのが素晴らしい、
  • 電圧を12Vにするとトランジスタのゲインが上がりぱりっとして元気なハリのある音になる。ビンテージには無い良さが出る。

バッファードとバイパスが選択できる

  • クライベイビーの使用する人など直接ギターからドライブできないので外せるようにした。
  • ToneBenderの回路は入力と出力の両方のトランジスタが影響し合っており、ギターボリュームに応じて3段目のトランジスタの負荷が変わるという特性があり、この動作も選択できる。

TB-2Wの生産台数は?

  • 納入されたトランジスタの数から生産台数の上限は決まっている。
  • 10%の外かれたトランジスタが初段などで再利用出来るなどもあるので正確な生産数は未定である。
  • 同じ型番のトランジスタが眠っているものも探しているが、今回ほどの数がでてくることが考えられない。
  • 異なるトランジスタを使うと音も変わる。
  • もしいったん止めたら、終了となる。

TB-2Wの価格について

  • 通常購入すると高価なゲルマニウムトランジスタを3石も使っているのでコストが掛かっている。
  • 高いデジタルディレイよりも手間がかかっている。
  • しかしブティックじゃないのでリーゾナブルな範囲としたい。
  • だいたいの範囲は決めているが、捨てるトランジスタの数も未定なので、最終的な価格は未定としたい。

TB-2Wの外観のこだわり

  • チキンヘッドノブは別のアンプ製品から流用している。
  • ハンマー塗装も拘って何度もやりなおしをした。

いかがでしょうか?
手前味噌ですが、こちらの記事で予測したことがけっこうあたっていました。

  • トランジスタはビンテージでは無く新規に生産されたものである(ウエファはデッドストックもの)
  • 全てのトランジスタを手作業で計測して記録を取っている
  • 初段と後段を分離する為のバッファー回路が組み込まれている

そして、実は前回のプロモーションビデオでちょっと解らなかったのが、テストボードにダイオードを直列にしてハンダ付けしているところです。

BOSS Waza TB-2W Tone Bender
BOSS Waza TB-2W Tone Bender
BOSS Waza TB-2W Tone Bender
BOSS Waza TB-2W Tone Bender
BOSS Waza TB-2W Tone Bender
BOSS Waza TB-2W Tone Bender

これを今回のお話と照らし合わせてみて、私の予測していなかったものといえばゲルマニウムトランジスタの温度補償のお話です。
もしかしたらこれは温度補償用のバリスタダイオードに相当するものを追加しているのかもしれません。
ダイオードも温度特性を持っているので、ゲルマの温度特性を相殺するようにバイアスを自動調整する役割かもしれませんね。

そしてBOSS TB-2Wの価格はどうなるのでしょうか?
ヒントとしては

  • 手の混んだデジタルディレイペダルよりも手間がかかっている
  • ブディック系のペダルよりも求めやすくしたい
  • Sola SoundでToneBenderを購入すると10万円はするがそんなことは無い

あたりでしょうか?
でBOSSの最新デジタルディレイDD-8は2万円くらい、そしてDD-500は4万円くらいです。
そして、BOSSの技シリーズで高価なのは2.5万円くらいでしょうか。
ブティック系のペダルといえば、JHSのBENDERなど3万円から5万円くらいでしょうかね。
これらのことから、出来れば3万円から4万円の間くらいに収まってくれれば良いのですが?(あくまでも適当な予測ですが)

で今回のお話の通り、生産台数はかなり限られたものになりそう、そして、おそらく再生産はできないモノでしょうから、かなりの人気になりそうですね!

発売は夏ということで、予約を受け付けているショップは少ないと思いますが、早めに手を打っていた方がよさそうですね!

楽しみです

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2件のコメント

  • 僕はおそらく日本で最初に予約しました笑。まだTONE BENDERどころかFUZZかさえ分かってない時に予約しました!預り書に「たぶんFUZZ」と書いてありました笑

    ゲルマの種類など気になってたのでとてもありがたいです。賛否もありますが自作してる人間にはゲルマを1万個も集めたのがすごいですね。BOSSにしたら利益はそんなにないように感じます笑
    弾くのが楽しみです。

    • 実は、私も日本で20番目くらいに予約しました。
      某大手楽器店で先月末確認したところ確保可能かもという連濁でしたが、今の騒ぎを見ると信用していません(^^
      いきすぎたDIYさんの友人も予約されているということで、もし私が手に入れることができるとすれば残り2997個ということで、もし合計で2台確保されたら1台はデッドストック化&資産化ですねw
      でご指摘の通り、これ1台1万円粗利益出たとしてもたった3千万円にしかならないのですから、3年もかけた開発した人件費とか、プロモーション費用考えると実際は利益なしって感じでかもしれませんね。

1件のピンバック

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