JIM DUNLOP CRYBABYをシミュレーションしてVOX V847と比較してみた
前回はVOX V847をシミュレーションしてみた記事を投稿させて頂きました。
今回V847と共に生まれたもう1つのワウペダル、クライベイビーの現代版、ジムダンロップ GCB-95 CRYBABYをシミュレーション比較してみます。
JimDunlop CGB-95 CryBabyの回路図
Guitar FX Layoutsの回路図を参考にさせて頂きました。
トランジスタについては、実機相当のデータがなかったので代替機種を選択しています。
回路はVOX V847との最も大きな違いな入力側にバッファトランジスタが配置されていることです。またそれ以降の回路の定数も2箇所違いがありました。(年代、バージョンや機種によって他の違いもあるかと思います)
JimDunlop CGB-95 CryBabyのシミュレーション
周波数特性はこんな感じでした。
Jim Dunlop CryBabyとVOX V847と比較
比較するにあたり、ギターピックアップ、ケーブル、アンプを考慮した回路図にします。シングルピックアップ、ギターのボリュームは8、CryBabyの前後に3mのケーブルをつけます。
比較結果はこんな感じです。
CryBabyの方が少し音量が大きいようですね。
そして、V847のバンドパスフィルターは440Hzあたりから始まりますが、CryBabyの方はほんの少し低い400Hzから始まるようです。
一方で高域は1.1Khz少し上でほぼ同じです。
CryBabyはV847よりもより少し低域からワウ効果が掛かり、ブースト量も多いのでV847よりダイナミックな音になるようです。
また入力バッファによって、前につなぐ機器やギターのPUの種類によらず安定して効果が掛かるというメリットがあるかもしれません。
一方のV847はワウペダルとしてビンテージの回路をそのまま引き継がれていますので、ワウのスタンダードな音と言えると思います。
ということで次回は、もう1つ別のワウワウペダルとも比較してみたいと思います。
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