#HEATHKIT Distortion Booster TA-28#HikisuGit

HeathKit TA-28 FUZZ クローンのトランジスタ選び、、、でも結論は元も子もないけどw


ネットの先駆者の記事は参考になるよね

自作エフェクタで特にFuzzの制作で最も気になるのが、どのトランジスタを使うのか!?ということですよね。

Fuzz系の自作をネットにアップされている有識者の方々も、様々なトランジスタを差し替えて、いろいろ評価を書かれていますのでとても参考になります。

HeathKit TA-28はNPNとPNPトランジスタが使われている

HeathKit TA-28 Schematic

でHeathKit TA-28 Distortion Boosterは2つのトランジスタが使われており、いずれもシリコントランジスタで前段のQ1がNPNタイプ、Q2がPNPタイプが組み合わされています。

FuzzFaceやToneBenderの回路ではゲルマニウムであればPNPで統一、シリコンであればNPNで統一されていますが、HeathKitのQ2はシリコンのPNPなのでちょっと厄介です。

でオリジナル(と思われる)回路図では、Q1:2N3391とQ2: X29A829となっており、いずれもは生産終了で入手が難しく残念な状況になっています。
さらに残念なことは @ikisugita_DIY さんのミラクル個体はまた見たこともないような型番のトランジスタが付いているようなのでもうお手上げですw

なのでやっぱり他力本願しか無い!ということでHeathKit TA28のクローンを制作された先駆者の方の情報を検索してみると、海外の掲示板やホームページの情報が幾つか出て来ました。
それらの情報から、今回製作するHeathKito TA-28クローンのトランジスタな何を選んだら良いのかを調べてみました。

DIYstompboxes.comの掲示板からの情報

https://www.diystompboxes.com/smfforum/index.php?topic=90489.0

Q1:2N3391 hfe = 305
Q2:2N3906 hfe = 265

約20の異なるトランジスタを試したがトーンは何も変わらず、出力音量の変化やサステインの変化はあった。結局hfe〜300の2N3906に落ち着いた。

他のQ2のトランジスタのリスト

  • D29A4
  • 2N290
  • 2N2907
    • マチュア無線フォーラムでX29A829の代わりとして指定されていた。ヴィンテージ2907のhfeは70〜120くらい。
  • 2N4403
  • NTE159
  • BC327
  • BC638
  • BC640

DIYstompboxes.comの掲示板 からの情報その2

https://www.diystompboxes.com/smfforum/index.php?topic=99037.0

Q1 : MPS-A18

  • 2N3391のhfeは ~ 350 ~400
  • MPSA18のhfeは 800以上。

Q2 : 2N3906

  • 幾つかのトランジスタを試した結果2N3906に落ち着く
  • 2N3906のhfeは 200 ~ 250.

他のトランジスタの候補

  • BC309B hfe 250 もクールだった
  • 2N2907
  • 2N4403
  • NTE159

Guitar FX Layoutsの回路図からの情報

http://tagboardeffects.blogspot.com/2012/09/heathkit-ta28.html

Q1 : BC550C
Q2 : BC560C

Guitar PCBの掲示板からの情報

https://guitarpcb.com/forums/topic/new-pedal-build-grand-funk-rr-type-fuzz/?sfw=pass1640605472

Q1:2N4401

  • 2N3391を2N4401にするとでファズ音が出始めた。
    • 2N3391のhfeは360~370で古い2N3391はhfeが低い。
  • 2N4401は正常に動作した。
    • hfe300より少し下のに換えたところ、想定どおりに音になった。
    • 他の人は、hfeが約300のQ1を使用しているようだ。

Q2:2N2907

HeathKitの純正パーツリストからの情報

トランジスタの互換パーツが掲載されています

http://www.radiomanual.info/schemi/Surplus_Radioamateur/Heathkit_components_cross_reference_2003.pdf

Q2 : X29A829 の代替はD29A4、2N3906

HeathKit TA-28クローンで試してみたいトランジスタまとめ

Q1の2N3391とQ2の X29A829 もう生産終了となっており入手が難しいと思いますので、普通に入手できそうなトランジスタは以下のようになると思います。

Q1(NPN) : 2N4401 MPS-A18 BC550C

  • hfeが250以上で出来れば300以上

Q2(PNP): 2N2907 2N3906 BC560C

  • hfeが220以上

少し知識がある方はここにリストアップしないでもお手持ちのトランジスタ試されると面白いかもです。

でも結局は出た音がお気に入りかどうががポイント

わたしも、手持ちで2N3391持っていましたので試してみましたし、2N3906も購入して組み合わせて試しましたがそれなりに良い音がします。

また、このリストに無いトランジスタも幾つか試しています。

ただ、何故か日本製の新しいトランジスタを使うと歪むことは歪むのですがFuzzとして音楽的な音にならないケースが多かったように思えます。(逆に日本製の古いトランジスタは試していませんがw)

で、4種類くらいwトランジスタを変えて試奏用の試作機を作って音を聞いてもらいましたが、結局人によって好みが違うんですよね。

おそらくFuzzに対する音のイメージとか期待値が人によって大きく異るようで、オーバードライブ的な音がお好きな方、ディストーション的な音がお好きな方、倍音が複雑に暴れるタイプがお好きな方、ゲート気味なのがお好きなか方、、、、いろいろあるようですね。

また、HeathKitの回路はトランジスタ以外で音を左右する要素も多いので、このトランジスタを選べば必ず良い音が出る!と決めつけるのも難しいと思います。
また完成品の個体差はかなり出て来るのでオススメのトランジスタはコレだ!と決めることが出来ないんですよねw

ですので、トランジスタをソケットで変えられるようにした試作機を作り実際の音を聞いてもらって、お好きなのを選択して頂きたいと思います。

どうしてもAmazonで購入されたい方はこちら

これらはAmazonでも販売されているようですが、電子パーツショップ以外のネット経由で購入されるトランジスタは出処が不明ですし、代替品だったり(よく読んでくださいね)、型番は同じでもセカンドソース品(ジェネリック医薬品みたいなもん)の確率が高いので、ちょっとしたギャンブルですね!(逆にそっちの方が音が良い場合もあるかもw)

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