#エフェクターBOSSDS1Ibanez Tubescreamer TS9

【TSクローン】My TS9で計測の練習その2


前回TSクローンを一気にお借りしたことで、それらの音の違いはどこに出て来ているのか?をたしかめてみたく。まずはMy Ibanez Tubescreamer TS9( 1st Reissue)の計測をはじめました第一弾の記事をアップさせて頂きました。

この記事はその続編となり、TS9の波形、倍音特性、スペクトラムの計測練習結果をご報告いたします。

今回もオーディオインターフェイスMOTU M2でペダルの信号をPCに取り込んでソフトウェアで解析するということをやります。

で、今回の記事は淡々とTS9単体の計測結果を張り付けているので、たぶんつまらない記事になるかと思いますのでご容赦頂ければと思います。

送られてきた5台のTSクローンペダルの比較はその後やります。

TS9出力シグナルの波形観察

オシロスコープソフトでTS9の波形をみてみます。
TS9のDRIVEを、0、2.5、5、7.5、10で計測し、入力信号となる音源は1Khzの信号を-21dbから0dbまで3秒間隔で1db刻みに音量を上げた波形を動画にしてみました。

TS9 DRIVE=0 入力-21db~0dbでの出力シグナル観察

TS9 DRIVE=2.5 入力-21db~0dbでの出力シグナル観察

TS9 DRIVE=5 入力-21db~0dbでの出力シグナル観察

TS9 DRIVE=7.5 入力-21db~0dbでの出力シグナル観察

TS9 DRIVE=10 入力-21db~0dbでの出力シグナル観察

まぁ波形といってもその形状を観察しても音が想像出来る方もいらっしゃるかもしれませんが私にな無理です。

それよりもTS9はDRIVE=0でも入力信号をどんどん大きくして行っても、出力信号は飽和することなくある程度音量の変化として表れていることに注目です。
これはFUZZなどのように飽和してそれ以上音量が上がらず歪だけ増えるのではなく、Tubescreamerの回路は入力の音量を上げて行くと歪みと音量の両方に反映されるということですね。

つまり、Tubescreamerはダイナミックレンジを圧縮するコンプレッサーのような特性を持っているということだと思います。

TS9の倍音構成を確認してみる

上の波形観察と同じ条件で、こんどは倍音の発生具合を高めてみる動画を作ってみました。

計測結果のグラフの一番左に出て来るピークが1KHzの音量で、基本的にこんな感じで20KHzあたりまで観察しています。

TS9 DRIVE=0 入力-21db~0dbでの倍音分布観察

TS9 DRIVE=2.5 入力-21db~0dbでの倍音分布観察

TS9 DRIVE=5 入力-21db~0dbでの倍音分布観察

TS9 DRIVE=7.5 入力-21db~0dbでの倍音分布観察

TS9 DRIVE=10 入力-21db~0dbでの倍音分布観察

ご覧の通りTS9の回路はDRIVEを0にして最小の信号からすぐに奇数次倍音が発生し、更にDRIVEを最大でも倍音構成が崩れることなく常に綺麗な奇数次倍音が出ていますね。

これほど綺麗にしかも安定して倍音が発生していることが現れたことに驚きました。

ということでTubescreamerは本当に淡々と奇数次倍音発生マシーンということが判りますね。

TS9の出力をスペクトラムで時系列観察

次はIbaneze TS9の出力波形をスペクトラムで分析してみます。

入力信号の波形はこんな感じ。基音Aの440Hzとして1.6KHzと2.2KHzのサイン波をミックスしてた波形です。要は和音の波形ですね。

テストシグナル 440Hz/1661Hz/2217Hz

でこの波形の音量変化はこんな感じです。

テストシグナル 音量変化

入力信号の大きさを変化させて時系列での倍音発生を観察するということです。

なのでこのテスペクトラム表示は縦軸が周波数で、横軸が時間となっています。で、前半が周波数をリニアで表示しますが、これは主に高域の倍音変化が判ります。後半はLog表示にして主に低域側の倍音変化が判ると思います。

TS9 DRIVE=0 スペクトラム観察(リニア表示)

TS9 DRIVE=2.5 リニア・スペクトラム
TS9 DRIVE=2.5 リニア・スペクトラム

TS9 DRIVE=2.5 スペクトラム観察(リニア表示)

TS9 DRIVE=5 リニア・スペクトラム
TS9 DRIVE=5 リニア・スペクトラム

TS9 DRIVE=7.5 スペクトラム観察(リニア表示)

TS9 DRIVE=7.5 リニア・スペクトラム
TS9 DRIVE=7.5 リニア・スペクトラム

TS9 DRIVE=10 スペクトラム観察(リニア表示)

TS9 DRIVE=10 リニア・スペクトラム

TS9 DRIVE=0 スペクトラム観察(Log表示)

TS9 DRIVE=0 log・スペクトラム
TS9 DRIVE=0 log・スペクトラム

TS9 DRIVE=2.5 スペクトラム観察(Log表示)

TS9 DRIVE=2.5 log・スペクトラム
TS9 DRIVE=2.5 log・スペクトラム

TS9 DRIVE=5 スペクトラム観察(Log表示)

TS9 DRIVE=5 log・スペクトラム
TS9 DRIVE=5 log・スペクトラム

TS9 DRIVE=7.5 スペクトラム観察(Log表示)

TS9 DRIVE=7.5 log・スペクトラム

TS9 DRIVE=10 スペクトラム観察(Log表示)

TS9 DRIVE=10 log・スペクトラム
TS9 DRIVE=10 log・スペクトラム

でこのスペクトラム表示が何の役に立つのかというと、ある意味歪み回路の出力波形の指紋のようなもののような気がします。

TS9と他のペダルのスペクトラムを比較してみる。

ということで、歪み回路によってスペクトラム表示がどのように見えるのかを確かめてみる為に、TS9とBOSS BD-2、BOSS DS-1、BOSS FZ-3のスペクトラムでDRIVEが5の時の様子を比較してみます。

TS9/BD-2/DS-1/FZ-3 DRIVE=5 スペクトラム観察(Log表示)

TS9 / BD-2 / DS-1 / FZ-3 リニア・スペクトラム
TS9 / BD-2 / DS-1 / FZ-3 リニア・スペクトラム

TS-9は倍音の発生パターンが比較的クリアですね。
BD-2は音量が低くなると複雑に倍音が変化していきます。また、クリーンからいきなり歪みはじめる特性が見えます。
DS-1はTS9と同じく入力信号の大きさに対して倍音の発生が連動している感じですが、倍音の分布はちょっと複雑ですね。
FZ-3はFUZZツマミ5ではオーバードライブ的な倍音になっているのが判ります。でFUZZですのでFUZZをMAXにするとDS-1やBD-2よりももっと塗りつぶされたスペクトラムになりますが、これはまた別の記事で確かめてみたいと思います。

TS9/BD-2/DS-1/FZ-3 DRIVE=5 スペクトラム観察(Log表示)

次にLog表示にして低域側の倍音を観察してみます。

TS9 / BD-2 / DS-1 / FZ-3 Log・スペクトラム
TS9 / BD-2 / DS-1 / FZ-3 Log・スペクトラム

TS9、BD-2、DS-1は基音の440Hzの下のローオクターブで倍音が発生しているのが面白いですね。対してFZ-3はそれがありません。
その代わりFZ-2は基音の440Hzと1.6KHzの間に倍音が詰まっていることが判ります。
でDS-1はその低域側の倍音強くかつ複雑に出ていますね。BD-2はやはり小信号では倍音が発生せず、閾値を超えるといきなり倍音が発生する傾向が見えます。

ということで、この次から各TSクローンの特性を計測しています。

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