0.1μF のフィルム、オイル、セラミックコンデンサ23種類をマルチメーターで計測してみた


HeathKit Fuzzのクローンを作るにあたり、入力のコンデンサは0.03μF〜0.1μFのコンデンサが指定されていますので、手持ち&買い足して0.1μ前後のコンデンサ23種類を、マルチメーターで容量と各値を計測してみることにしました。

マジックを持っているコンデンサはあるのか?

ギター・エフェクタ・アンプの回路に使われるコンデンサは、真空管やトランジスタやオペアンプと同じくらい、いやもしかしたらそれ以上に何かマジックを持っているような気がする重要なパーツですね!

なので、人によってはいろいろコンデンサを差し替えながら最高のサウンドがでるパーツを求められている方も多くいらっしゃると思います。

で自作エフェクタに使えるコンデンサを選択する為にネットで検索することになりますが、そこで厄介なのはピュアオーディオの方々の記事が多くヒットするということです。

これらの記事を書かれるエキスパートの方は、尋常では無い耳の良さをもたれているようで、コンデンサ種別の音色を的確に聞き分けられることが出来るようで、加えてもう手に入らないようなレアだったり高価なコンデンサなどを比較されており、そのような記事を読むと更に混乱してきます。

このようなピュアオーディオの世界、つまり歪みゼロ&周波数特性フラットのピュアサウンド追求される方々のお話に対し、こちらはいかにスゴい歪みを作れるかwww&周波数特性はミッド中心のお話を求めていますので全く目的と思想が逆ということですね。
なので、オーディオ系のコンデンサ選びのアドバイスは参考になる場合もありますが、参考にならない場合も多いと思います。

じゃぁなんでカバ野郎が今回コンデンサを23個準備して計測するのはどうしてなんだ?という話になるかと思いますが、最大の目的は使えないコンデンサがあったら使わないようにしたかったからです。(^^

更に!もしマジックを持つコンデンサを発見できればラッキーですね!

コンデンサの計測方法と各値について

計測方法とか各値の詳しい話は難しくて理解できませんので、簡単に計測方法と各値について説明させていただきたいと思います。

コンデンサの計測はLCRマルチメーターという抵抗、コンデンサ、コイルの値を計測するメーターを使います。

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通常のテスタと違うのは交流を用いて計測するということで、今回120Hz、1KHz、10KHz、100Khz で計測し記録しましたが、全ての計測データはWebの画面に収まりきれません。

そこで今回はエフェクタ用のカップリングコンデンサで重要な1KHzと10KHzの値を切り出して表にしました。

計測結果の各値とコンデンサの種類については以下の通りです。

  • 各値
    • C – 静電容量
      • 0.1μF=100nFなので、100に近いほど精度が良い
        • 但し9番と10番のトロピカルフィッシュコンデンサは、80nFと120nFしか無かったのでその値になります。
    • ESR : 内部直列抵抗値で低い方が良い
  • コンデンサのタイプ
    • PET :ポリエチレン/ポリエステル
      • マイラーです
      • カスコンとも言われる場合が多いです(^^
    • PP =:ポリプロピレン
    • オイル:オイルコンデンサ
    • セラ:セラミックコンデンサ

また、この中のメタライズドPETとメタライズドPPコンデンサもありますが、計測結果の性能的にはPETとPPと同じです。もしかしたら構造上で音の差はあるかもしれませんが、種類を少なくする為に今回はメタライズド表記を省略しています。

0.1μFのコンデンサ計測結果一覧

TYP1KH10KHz
CDQESRθCDQESRθ
1PPT104.92n0.0042057.39-89.7103.76n0.0194.31.63-89.3
2PET 101.62n0.0042187.16-89.7100.58n0.0199.41.59-89.4
3PET 100.76n0.0042067.64-89.799.7n0.009105.31.51-89.4
4PET103.35n0.0042077.4-89.7102.21n0.0199.31.56-89.4
5PET87.86n0.0042228.22-89.786.94n0.009107.51.7-89.4
6PP100.39n016160.98-90100.27n0.0024680.34-89.8
7PP99.65n00L0.33-9099.54n00L0.07-90
8PET98.39n0.0042207.32-89.797.41n0.009100.81.62-89.4
9PET85.2n0.0042527.43-89.784.35n0.008115.11.63-89.4
10PET126.61n0.0032505.01-89.7125.33n0.008113.41.11-89.4
11PET100.12n0.0042326.84-89.799.15n0.009101.81.57-89.4
12PET95.99n0.0042376.97-89.795.09n0.009109.71.51-89.4
13PET101.66n0.0042316.73-89.7100.62n0.009107.21.47-89.4
14PET99.0n0.0042177.37-89.797.96n0.008113.81.42-89.4
15PET102.07n0.0042147.32-89.7100.96n0.009101.91.55-89.4
16PET97.32n0.0042327.02-89.796.38n0.009109.51.5-89.4
17PET100.69n0.0033005.26-89.799.99n0.006151.61.04-89.5
18PET101.84n0.0042296.84-89.7100.82n0.009107.71.46-89.4
19PET103.45n0.0042177.22-89.7102.32n0.009102.11.51-89.4
20オイル103.28n0.0042256.86-89.7102.53n0.007133.81.16-89.5
21セラ110.45n0.04920.271.4-87.2104.54n0.06116.459.23-86.5
22セラ76.87n0.006163.212.75-89.676.00n0.0051771.21-89.6
23セラ89.85n0.005167.710.56-89.689.2n0.005176.11-89.6

で、冒頭の写真と上の表がどれなのかとかメーカー名などを示せばより親切かとも思いましたが、1個1個のコンデンサの優劣や順位付けするのではなく、全体的な傾向を把握したいからです。実際にパーツ屋で購入出来るのコンデンサは限られていますし。

で注目したいコンデンサは以下の通りです。

  • 6番と7番はPP(ポリプロピレンコンデンサ)で、やはり性能値も一段上。
    • 0Lとなっているのは、メーターの計測限界を超えて高性能だということですw
    • θが-90度となっているのは損失が無い理想的なコンデンサということです。
    • こんな高性能なコンデンサですがどちらも緑と茶色のクロレッツな外観です。
  • ちなみに5番と6番の外観は緑色のまさにクロレッツwなのですが、5番がPETですが他のPETと性能は代わりません、また6番がPPですので更に高性能です。
    • 外観がクロレッツだからと言って馬鹿にできません、、、、
  • その他のPETコンデンサはどれも同じくらいの性能ですね。
    • その中で20番のコンデンサが唯一1KhでQ=300、そして10Khzで最高のQ=150台を出していますが、このコンデンサは冒頭の写真の真ん中あたりにある茶色の豆粒みたいなやつです。
    • つまり大きい方が高性能にも見えますが、大きさと性能も関係無いようですね。(巨大でも耐圧低いのありますし)
  • 9番が0.08μのトロピカルフィッシュで10番は0.12μFのトロピカルフィッシュです
    • トロピカルフィッシュは30年〜40年前に製造されたでもうビンテージに近いコンデンサですね。
    • こんなに古いのですがどちらも各特性の値は問題無いかやや良いのに感心します。
  • 唯一のオイルコンデンサはロシア製のNOSですが古く見えてもPETと同じくらいの性能ですね。
  • 前にも記事にしましたが、21番のセラミックコンデンサはQ値は一桁性能が悪いですね。
    • エフェクタのカップリングコンデンサには使いたくないですね。
    • ただ、Q値が低く、ESR抵抗値が高いコンデンサは他の役割があるようです。
  • 22番と23番のセラミックはサークルDっぽい大型の薄い円盤形状のコンデンサです。
    • やはり若干性能が低いですね。それよりも容量の誤差が大きいので、ギターのトーン回路のコンデンサで使うには注意が必要そうです。

ちなみに、これが7番の最高性能のポロプロピレンコンデンサ。

こちらも次に性能が良い6番のポリプロピレンコンデンサ、、、クロレッツでも性能良いです!

そしてこちらは5番のまさにクロレッツでお馴染みのマイラーコンデンサ。
ただこれも2000年より前に製造された日本製のNOSですが、計測結果も問題ありません。
個人的にはお気に入りのコンデンサです。

このように、外観がクロレッツだからと言って見た目で性能を判断してしまうとコンデンサの本当の実力は判らないということだと思います。

トロピカルフィッシュコンデンサはいわゆるビンテージのマイラーコンデンサです。
つまり熱帯魚みたいにカラフルということで見た目が最高ですね。

上のトロピカルフィッシュが0.8μFで下のが1.2μFのものです。

そして、こちらがPETコンデンサの中で最も性能が良かった豆粒コンデンサです。

このコンデンサは手持ちだったものでどこで仕入れたのか忘れてしまいましたw
小型で高性能なので自作エフェクタ向けなのですが、、、、

0.1μカップリングコンデンサ選び方まとめ

ということで、皆さんご存知!千石電商さんなどのパーツショップで実際に選ぶには、、、、という観点でまとめてみます。

  • フィルムコンデンサ(PPとPET)どれ買っても問題ない性能。
    • 千石電商さんの地下コンデンサ売り場で販売されているフィルムコンデンサならどれも全く問題無いし性能も十分以上。
    • 迷わず安いやつ買っても大丈夫。
  • それでも、どうしても高性能のコンデンサじゃなきゃやだ!という時はポリプロピレンにする
    • ちなみにWIMAのPETは”MKS”なので、ポリプロピレンを選びたい時は”MKP”や”FKP”にする
  • “メタライズド”がついてても電気的には同じ性能なので惑わされないw
  • 古いコンデンサでもフィルムであれば大丈夫な場合が多い
    • 但し確認のため計測は重要
  • コンデンサの外観と性能はあまり関係ない
    • 緑色のクロレッツはカスコンって呼ばれていますが、性能的には他の高級なコンデンサと同じ。
    • 更にクロレッツでもPPタイプはこいらのコンデンサより高性能なものもある。
  • 迷ったらWIMAなどレイアウトが楽なコンデンサを選ぶと作りやすい
    • WIMAなどのボックスタイプのコンデンサは概ね小型で基板の収まりが良いのがメリットなのでおすすめ。(個人的には丸っこいコンデンサが立っている姿が好きなのでWIMA使いたくないw)
    • WIMAは少々お高いけど、計測しないでも黙って付ければOKなので安心感がある。(少し前は偽物騒ぎもあったようですが)
  • せっかくの自作なのでカッコいいコンデンサを選ぶのも重要
    • コンデンサの形状や色で出来上がった基板がカッコ良くなるのでモチベーション的にも重要。
    • でもビンテージだったり正体不明だったりするやつは計測しましょうw

ということで、フィルムコンデンサならクロレッツであろうがWIMAであろうEROであろうがトロピカルフィッシュであろうがどれ選んでも全く問題無いという結論で申し訳ありませんm(_._)m

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0.1μF のフィルム、オイル、セラミックコンデンサ23種類をマルチメーターで計測してみた」への2件のフィードバック

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