これまで、ProCo RATの1979 Large BOX、1994 White Face Reissue、1990 Turbo RATの倍音特性を調べてきました。


ということで一応オペアンプの計測が終わったので、次に手持ちのLM308オペアンプをRAT回路をテストするRATEST基板でどのような倍音特性の挙動を示すかを計測してみました。
テスト方法
RATEST テスト基板
いつものRAT回路テスト用基板です、オペアンプ、ゲイン回路、クリッピングダイオード、フィルタキャパシタ、出力J-FET、などをソケットやスイッチで切り替えられるようにしています。

テストするオペアンプ
LM308は4種類準備しています。

- Motorola LM308H (缶タイプ)
- Motorola LM308AN
- National Semiconductor LM308H(缶タイプ)
- National Semiconductor LM308N
これまでの計測でも書かせていただいている通り、オペアンプはRATのように飽和させて使う場合、個体差が大きいのでこれらのオペアンプがそのタイプごとの特性を代表するものではありません
よって、今回もどのオペアンプの計測結果であるのかは伏せさせていただきたいと思います。
計測時の設定
計測方法はDISTORTIONツマミを50%、TONE(FILTER)は100%(高域を削らない)にして、入力レベルを-48 dbfから-2 dbfに変化させ、発生する倍音をFFT分析して記録しています。
計測結果
Opeamp #1の入力レベル – 倍音特性

このオペアンプは、本家ProCo RATのLM308Nの特性に近いようです。
こちらが、Large BOX/White Face Reissueの計測結果

Opeamp #2の入力レベル – 倍音特性

このオペアンプは飽和寸前に偶数次倍音の発生が暴れているように見えます。
また、7次、9次の高域側の奇数次倍音が低くなりますね。スルーレートの低下が影響しているかもしれません。
Opeamp #3の入力レベル – 倍音特性

このオペアンプは#1とほぼ同じですね。つまりビンテージProCo RATのオペアンプに近いということですね。
Opeamp #4の入力レベル – 倍音特性

こちらも#2のオペアンプと同様に飽和寸前に2次倍音が暴れていますが、一方で#2に対して奇数次倍音の低下がみられません。
まとめ
今回、オリジナルのProCo RATに近い歪み特性(倍音特性)を示す個体がある程度絞り込めたと思います。
ただ、倍音特性だけではなく(ある程度関連性があるかもしれませんが)スルーレート特性(こちらの記事)も含めて、オリジナルに近いオペアンプの選定に際してある程度の情報を得ることが出来たと思います。

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